この度、2022年版の「画像診断AI完全ガイドブック」を作成しました。
ガイドブックには、現時点での最先端の開発現場での事例と併せ、2030年に向けて医療AIが進むべき方向性と必要な施策について掲載しています。
ここでは第1章の「医療診断AI を社会へ実装するための4ステップ」をご紹介します。
<資料目次>
1.医療診断AI を社会へ実装するための4 ステップ
- 研究開発・データ収集
- 製品開発
- 法規制対応
- 販売・保守
実臨床から見えてきた3つの重要課題
- 期待値を上げ過ぎる
- 柔軟なバージョンアップ
- インセンティブの検討
2.2030 年を見据えた、医療AI が目指すべき方向性と、実現のために必要な3 項目
- 画像診断の利用範囲の拡大
- 診断のみではなく、治療での利活用
- 医療AI の活用を推進するための社会開発
3.まとめ
執筆:
エルピクセル株式会社 代表取締役 兼
東京医科歯科大学/高知大学大学院/順天堂大学 非常勤講師 島原 佑基
1. 医療診断AI を社会へ実装するための4ステップ
(1) 研究開発・データ収集
医療AI の基盤となり得る研究開発において、データ収集は大きなハードルとなり得ます。設定された精度目標に即した医療統計学的な計画が求められ、また、収集されたデータに対する加工・整備・AI モデルの選定など、探索研究としての側面が大きいのが現状です。その中で、データの収集や利活用については多くの取り組みが実施されています。
2018年5月に施行された次世代医療基盤法により、2つの認定匿名加工医療方法作成事業者が認定されており、安全性を保ちながら、より簡便に医療データを利用する制度基盤が整備されつつあります。また、日本放射線学会によるプロジェクト「画像診断ナショナルデータベース (J-MID)」にて、データベース構築が進められております。これらのように、医療データを迅速に取得する環境・制度の整備が進められています。
(2) 製品開発
医療機器プログラムの研究開発では、欧米・韓国・中国・イスラエルなどの多くのスタートアップ企業がAI 医療機器プログラムの承認を取得しており、加えて大企業との連携を深めています。・・・
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