開発の背景

脳出血について

「脳卒中」の一つに含まれる「脳出血」は、高血圧・脳腫瘍・脳血管の異常などが要因となり、脳の動脈が破れて脳内に出血した状態を指します。
出血の部位や量によって、脳内の神経細胞が圧迫され、頭痛、手足のまひ、意識障害などの症状を引き起こします。
こうした症状がみられる場合に、頭部CT検査を行い、周囲の正常組織に比べ白く映る部分(高吸収領域)から出血部位や出血量などを同定し、確定診断を行います。

脳出血と救急医療について

現在、救急医療は症状と緊急性から3段階(1次救急、2次救急、3次救急)に分けて整備されています。その中で、2次救急とは、救急医療の知識と経験が豊富な医師が、24時間体制で治療や手術を含めた入院加療を提供出来る体制にある医療施設です。
全国でもっとも多く設置されている2次救急(4,006施設、2017年10月時点)[1]は、日本における救急医療を支える存在です。
脳出血を含む脳卒中の治療についても、重篤患者を受け入れる3次救急施設だけでなく、2次救急施設での治療が、全体の6割を占めます[2]
2次救急の果たす役割は大きいと言える一方、以下の課題も明らかになっています。

  1. 2次救急の体制強化

    約7割の病院で1名の医師が救急当番を担当しており[3] 、専門外の医師が脳出血の診断をしなければならないケースも存在します。
    見落としのリスクを抱えることとなり、限りある医療資源を踏まえた体制強化が求められています。

  2. 救急科医師の負担軽減

    救急科の医師は、他の診療科に比べ診療時間や当直回数が多いことが指摘されており[4] 、非熟練医をサポートできる環境を整えることで、医師の負担軽減につながることが期待されます。

    こうした課題への一助になればとの思いで、EIRL Brain Segmentationを開発しました。

    [1]1次救急:288施設、2次救急:4006施設、3次救急:1659施設
    厚生労働省「平成29年(2017)医療施設(静態・動態)調査 病院の概況」

    [2]厚生労働省「救急医療と現状の課題」
    [3]厚生労働省「救命救急センター及び 二次救急医療機関の現状」
    [4]同上

主な特長

CT画像情報から頭蓋内の高吸収領域を抽出

頭部単純CTの画像情報から、頭蓋内の高吸収領域を抽出し強調表示をおこないます。各スライスの高吸収領域が色付けされて表示されます。

基本情報

販売名医用画像解析ソフトウェア
EIRL Brain Segmentation
製造販売認証番号303AGBZX00043000
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撮像条件

モダリティCT
撮像条件Axial、512×512pixel以上

連携実績

モダリティCT
PACS富士フィルム、NOBORI、キヤノンメディカルシステムズ、フィリップス、PSPなど

よくある質問

一画像当たりの計測速度はどのくらいですか?

PACSまたはモダリティーから画像を受信してから60秒以内に計測結果をPACS側へ返信します。PACS側でのStorageが完了次第、各端末上で参照できるようになります。

デモは可能か?

可能ですので、お気軽に上部お問い合わせよりご連絡ください。